ちりばめられてる。

阿佐ヶ谷祭で偶然通りかかった、いなたい路地の
いなたい焼肉屋さん。絶対おいしい!と直感し
入り込んでみる。少し前の出来事。
常連さんばかりのお店で最初、席がないのよ〜とのことだったけど
「おう、ここ空くよ」とおじちゃんが席を空けてくださった。
あ、いい雰囲気。
隣のテーブルのお肉があまりにも美味しそうで
「あれください」というような注文をしてみる。上タン塩だった。
お肉はどれも下ごしらえが絶妙で、
おばちゃんの食べ物への愛を感じる、今まで食べた焼肉の中で一番の味だった。
激選区で38年の実力だ。
隣の席では50代前後の方々がテレビで流れる歌謡曲に合わせて楽しげに合唱している。
お店のおばちゃんもわたしたちもにっこりしてる。
一通り食べ終えて一休みしていると
「この近くなの?」とおばちゃんに話し掛けられる。
事情を話すと、親身になって「そんなのさみしいじゃない」と。
「あなたたちは見ていてもしっかりしてるし、大丈夫よ」と
東京で女手ひとつでお店を切り盛りされてきた、
人間を見る目を養わないとやっていけないであろうお仕事を、38年されてきたおばちゃんに
「がんばって、大丈夫」と言っていただいた。
おばちゃんもちょっと悲しそうにしてて
わたしもちょっと泣きそうになった。
隣の席の方々も親身になって色々経験談を話してくれ、応援してくれた。
すてきな、人同志の時間だった。
たくさんおしゃべりし、「またいらっしゃいね!」と見送られながらお店を後にした。
とっても美味しかったから必ずまた行っちゃう!

別の日、カジュアルフレンチでディナーをし
またお店の人に話し掛けられた。
事情を話すと、「そこはぼくの田舎です!」と、また仲良くなってしまった。

帰りに6次元に珈琲をいただきにあがると
スタッフのNさんとDさんがいらっしゃって
絵本作家のきくちちきさんを紹介していただいたり
(その絵本がとてもすばらしかったりで「きのこのこのぼり」というタイトルの本が特にすき)
また人同志のよい交換の時間をいただけた。
みんなにっこり。

ご苦労と好きな仕事をたくさんされてきた方達が
みんな声をかけてくれて
一緒に何かを考えてくれたりする。
一緒に何かを生み出そうと案を出してくれたりする。
小さな、どうすることもできないような世界でも
どこかでちゃんと人に見守られながら生きてるのを、実感する。
いつもいつでも日常の中には
小さなありがとうがちりばめられてるのだ。
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by nemo_yuka | 2010-08-23 17:08