頼めない思い。

先日他界した祖父と寄り添ってる気がする最近。
なんかもう疲れちゃったね、と肩を寄せ合ってる、小さな小さな空間で。
祖父は子どもの魂と達観した大人の視線で、遠くを傍観してる。
それを見てわたしは、なめちゃいけないと思う。
祖父は知ってる、お見通しだと思う。
世話をするのが大変と感じてた多くの人の気持ちは伝わってると思う。
そしてだからこそハウスの手厚い看護に任せた多くの人の決断にも感謝してると思う。
ほっとしてると思う。
ほっとしたから、旅立ったのかと思うのはわたしの願い。
ほっとし、あきらめ、理解し、そして終わりにする何かが
年をとって自然に旅立っていく過程にはあるんだろうと思う。
祖父が最後に男子に何度も何度も言っていた、
「女は気が強くてはいけない」という言葉をわたしも受取る。
「ほんとそうだね、おじいちゃん。」と一緒に頷く。
2人で小さなその場所で怯えながら身を隠し、傍観してるような気持ち。
たぶんそれももうすぐ違う気持ちに変わるだろう。
次に受け継ぐ何かがやってくるんだろうと思う。
どんな気持ちを、わたしは受け継いでいけるのだろうか。
多くの人が、何を受け継いでいくのだろうか。
「よろしく頼むね」とも言えない祖父のそのリアルな気持ちを
夏のあの日、たしかに受取った気がする。
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by nemo_yuka | 2010-10-02 20:07