今年の12月は

今年の12月のことがきっかけの来訪のためのメモ。

ニューワールド

2010年に制作した「ニューワールド」シリーズは
どうしても、今に着地する。
今を描いている。

故郷のような田舎道に、電柱と目に見える大気を描いたことも
リアス式海岸に、光を捕らえる電線を描いたことも
水の中に生える樹々を描いたことも
かつて人が住んでいたけれど、今は誰もいない場所を描いたことも
大地に張られる、一枚の大きなカーテンを描いたことも
たくさんの石碑の並ぶ丘や、舞い上がった欠片を描いたことも。

あれらはなぜ2010年に、絵として具現化されたの。

今描きたいものは、木々や動物。
この2年間ですっかり彼らが身近になった。
まるで同じ系列のものたちみたいに。

ニューワールドの続きも描かなくてはと思う。
それはあまりにも飛躍した描いたことない世界だから
どうなるんだろうと未知の世界を前にした気分。

これからきっともっと境目がなくなる世界になるんだろう。
それと同時に、異質なものはどんどん離れて行く。
人間と動物と植物が、同じならより集まるし
残酷さや冷酷さも、どんどん一カ所に集まって行く。
それは動物や植物が持たないものとして他方に。

相容れなくなるものが増えて、今まで治まっていたものを抑えるのも難しくなるのかな。
切り離した分だけ、どちらも強くなるのかもしれない。

だけれど、平穏がもっと力を増すのも本当。
平穏の中には、動物や植物の力強さ、厳しさ、弱肉強食さ、悲しさも入ってるけれど
そこには、生きる為のものしかない。
何より仲間意識の中に喜びや笑顔があって。

わざと傷つけたり、あざむいたり、そんなめんどくさいことを
彼らはしない。

絡まりながらもまっすぐ根を伸ばし天に向かうのだろう。

わたしたちは、岐路にいるみたい。

振り返って、そこにどんなものがあって
どこへ向かいたいのか。
自然や、空や月や風や、動物や虫や、森が
なんだか教えてくれている。手を差し出すように。

どんどん自然に振る舞えるようになってる気がする。
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by nemo_yuka | 2012-10-17 20:49