自分の選んだ場所、または違う方を見ること

芸術はボランティア心を持つは至極当然なのに、
あなたはそうじゃないと言われたときのショックと違和感は
ただのプライドや素直じゃなさ…と責めるように思っていたけど
全てが開けて答えが見えた今年だった。
よかったな。
数年かかってしまった。

あの時は本当に全くのボランティアで、アート活動を行ったんだっけ。
主催したことだから、マージンもギャランティも設けず
運営費を受け取るのも心痛めたりして、
黒地になった分を全て共同作業した人の御礼にしてた。
活動の下準備も物品の用意も制作準備も、他に仲間はいるのに
1人で請け負うのが当然と思ってた。
そういったものをまだ持ってた阿呆なあの頃のわたし。

それなのに「お金のことばかり考えてる」と言われたのは
結局無理してつらくなって、
一緒に作業する皆が、自分と同じ改善点と次の目標を
考えられると思ってしまったからだった。

自分の分しか見ない。
それがそのときの皆に蔓延してたことだけど
今までの社会や、会社では、そういった個人主義を経験したことはなく
お手隙ですか?と手を取り合い、みんなで考えて良くしてゆく世界が普通だった。
それが全てじゃないことを初めて知った。

それが芸術というなら、わたしは時間がかかっても
そうじゃない方を歩みたい。
周りを見てもそうじゃない方が開けてるだろう。
でもその時は「自分だけを見る」方法に身を置いていた。
それは自分の選んだ場所。

ギャラをもらって、マージンも考えてた人が
ギャラもマージンも受け取らなかったわたしに
「お金のことばかり考えてる」と言ったのは
その点を改善しようと行動したことに、違和感を持ったからだろう。

個人主義で自分の分だけを見るのに慣れていたのに
他者も含めた全体と、未来を見る提案の突然の来訪に
「そんなのは価値観にない」となったんだろう。

それでいいじゃんと、思えた。

わたしがギャラをもらったり、マージンをとることを考えたなら
また、逆にギャラもマージンも受け取らなかったなら
そのどちらからでも、経験を糧に
他の人にはボランティアを強要しない。

それが自分のひとつの価値観なんだろう。

みんなで笑おうよ って。

ボランティア心はとても大切で
わたしはそれを忘れないよ。

だけど1人だけが負を請け負ってしまう方法は、
見逃したくない。

この経験ができたから、人の分も自分の分も
ちゃんと考えられるようになった。
そして同時に
全ての人の持ってる価値観は、それで、いいのだ。

たしかに価値観は
自分の分さえ見てればいい。



ただ、それがきちんと全体の分も含めたものであれたら。
ずっとずっと良いのだろうな。
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by nemo_yuka | 2012-12-30 00:08