パラレルワールド  故郷をさがす旅から新しい世界まで        テーマのご案内

本日よりパラレルワールドはじまります!

パラレルワールド  故郷をさがす旅から新しい世界まで  
テーマのご案内


この度の個展の作品は、「車窓の風景」「故郷をさがす旅」「ニューワールド」で構成されています。3つのテーマについてご案内させていただきます。

想像のなかの「車窓の風景」を描いた「故郷をさがす旅」シリーズは、2003年から5年間ほどのテーマでした。故郷を長い間懐かしむことなく過ごしていながら、絵は郷愁を描いていたのがその頃でした。
故郷栃木県へ訪れるきっかけは、祖父母との時間を作りたい願いに気付いたからでした。
その時の、人との縁を大切にしたい思いは、いずれ安心をもたらし、そのロードムービーのような時間は画集「アマレット」となりました。
旅はその後も続き、しばらく進むと次に現れた世界は、生き生きとした息吹を感じる誰でもない「場所」でした。
かつてのように心象風景ではなく、「場所」は向こうからやって来て、まるで「描いて、描いて」と言われたかのようでした。
2010年12月、「ニューワールド」と名付けられたその世界観を発表したとき、皆も自分さえも、何を表現しているのか判然としませんでした。
ただ絵の中に確かに形となっているのは、「場所」が光を捕らえようとするようすや、声を出そうと電線を伸ばす姿、人の気配はなくともたくさんの心が楽しそうに一同に集まり、地を離れ天に向かうようすでした。
そこにさみしさや悲しさはなく、穏やかさとあたたかさと光にあふれたその光景は、世界こそ、真の穏やかさや人とのつながりを愛おしむ気持ちにあふれていることを、おしえてくれたような気がしました。
現在、同じように人がいない場所を持つ世界にわたしたちは住んでいますが、すべての地は決して心を失っておらず、命が今もこれからも芽吹き、ずっと生き続けるのだと感じます。その気配に耳を澄まし声をかけられる、つながりを感じる心をずっと携えていられたらと思っています。

2011年2月、テーマは「こどもたちへ明るい未来を残したい」に変わり、現在の「パラレルワールド」はこれらすべて含む世界のようです。
絵をつむぐ道のときどきでかけられる声を、これからも形にしてゆきます。
次回、新作展もぜひご覧いただけましたらと願っております。
                   
パラレルワールドに寄せて 2013年 4月 根本有華
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by nemo_yuka | 2013-04-30 16:18 | exhibition