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絵描き 根本有華 nekko no arica project


by nemo_yuka

絵の存在、わたしとの距離

レセプションパーティとパフォーマンスを無事終えて
10年来の友達と一緒にできたことや
パーティにわざわざ足を運んでくださったみなさまの心配りに
感謝せずにはいられない。

ライブペイントは、またゲネなし初合わせで
終わった後二人ともちょっと反省しながら
またやりたいねと言い合った。

パフォーマンスの後、暗い部屋の中
コンセプトを軽くお話ししようとすると
ふと、いや強烈に以前わたしの言葉を聞いた人からの反応を
人伝えで伺ったことを思い出し
しどろもどろになりながら
思い癖思い癖と言い聞かせた。

「そんな話は聞きたくなかった。お金をたくさん用意して来たけど話を聞いて
絵を買うのを止めたんだよ」
言葉が遠く耳に響き
まるで多崎つくるさんみたいと思った。

つくるさんが10何年残ったみたいにはなりたくないな、
と思うけど投げかけられた言葉は手榴弾のように
投げる手の害のなさや安全に比べ
ずいぶんと四方八方にはじけてた。
それを集めて学びとして胸にしまう。

そのときわたしは「大人の中の傷ついた子供心を癒したい」と言って
その願いはもちろん誰にでも必要なものではなく
だから、不必要なら、
その人は表面だけのことで絵を買わなくて本当によかったと思う。

そしてよかったと思えるのは
火薬はその箇所にはないからであり
わたしたちは絶妙な場所に隠れる火薬を瞬時に分ける技を
会得しておく必要にときどき遭遇することがあるんだと思う。


相変わらず誰にでも気に入られる絵でもコンセプトでもないけど
絵たちは、わたしを助け、安心をくれて、守って力づけてくれたものであるから
発表する。
それが届かないのはわたしの技術不足で申し訳ないことだけど
絵たちは誰にも侵されず、また何があろうと人の味方であるのを
わたしだけは見ていてあげたい。と思った。まるで、や、人のような存在だからかな?
そして人にとっても本当はそんな存在でしかないのだと思う。

以前絵が福を呼ぶと言っていただいたのは、
絵が、ただただ無垢な存在でしかないからなのかもしれない。

言いたい人には言わしておきな。何を言っても自由なんだからって
どこからか聴こえた気がした。


そうだね^^自由だ。
by nemo_yuka | 2013-05-10 12:14