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絵描き 根本有華 nekko no arica project


by nemo_yuka

多くの笑顔たち。

自分と、自分の家族の幸せだけを望んで
他の人のことは見られない、時に他者がくるしむのは自己責任だから関係ない
という意識を持つときを
幸せなときと言わないだろう。

家族が範囲に入ってるならまだましで
自分で作った家族の分さえ見られないこともある。
親類や友達はもう遠くの存在に。
だなんて!

そんな、どんどん、小さな範囲になってゆく視野に
気付いて、心を広げられることや
元から、多くの人の笑顔を思い、つながれる人生こそ
素晴らしいなあと
心から思える。

女性の節目の7年(養命酒!)の
新しい節をもう半分過ぎようとしてるけれど
この半分は、ほんとうに奇妙な不思議な期間だった。
イメージはなぜか制止。
九州に行ったり家族ができたり改装したり画集が出た直後だったり、
新しいことはたくさんあったけれど
その制止の中に溶け込んで、だからこそ逆に激動にはならず
表面は動いてるのに、中は静かに落ち着いて行って
英気を養えたんだと思う。

その前の7年に培った、故郷や血縁に思いを馳せ、大切につなごうとしたことらは
35歳の誕生日頃、見事に決壊してしまって、本当にびっくりした。
きっと、それは簡易な表層だったからかなと思う。
土台を見ず、土の中に足りないものがあるのにどんどん表面を造って塗り込んで。
その彩りや、表面の美しさをすっかり信じてしまって。
あの頃のイメージは、活動と渇望だ。

わたしはこの新しい7年の半分の期間を
宝に思えるようになった。
この制止の期間。
次の半分はまた違うイメージを放つんだろう。
その気配はもう二ヶ月前くらいからはじまって。
兆しに気付いたときに、やっとこの期間の意味がわかったような気がした。

培ったものが壊れ、同時にまったく新しいものが培われた期間。
大きな変化。

すてきだった。

日々に選ぶ、ごはん。
大切な人と共に考えられた家。
人へつながってゆく絵。
呼んでくれる声。
みんなで構築してる、土台。
たしかな支え。
力強く伸び上がってゆく、居場所。
多くの笑顔たち。
by nemo_yuka | 2013-08-27 17:16